木村動物病院

群馬県高崎市吉井町池1369-1
TEL : 027−387−2520

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 CT検査 (Computed Tomographic Examination)

  当院では、最新鋭の全身用コンピューターマルチスライス断層撮影装置(マルチスライスCTスキャナ)(通称:CT装置)を設置しております。

  CT検査により、体内を断層的(輪切り)に撮影することで、それらの画像をコンピューター処理し、3次元的に把握することが可能です。

  特に、腫瘍疾患の広がりと手術範囲の決定や、頭蓋骨内の脳疾患、骨折などの整形疾患、Mダックスに多い脊椎内の椎間板ヘルニア、体内の門脈血管奇形、誤食による消化管異物や腸閉塞など、病態をより詳細に把握し、迅速な診断と、手術を含めた治療法の精度を更に向上することが可能となりました。

 ◆ 検査に関して、痛み等は全く無く、ベッドの上で静かに横になっていただく必要があります。

 ◆ 大抵の場合は麻酔(場合により鎮静)が必要となりますので、12時間の(検査当日朝0時からの)絶食絶水が必要です。

 ◆ CT検査自体の時間は5〜30分程度、組織採取などの検査や麻酔時間を合わせても1時間以内ですので、麻酔から覚めしっかりと帰宅可能になる時間をみても、当日朝(9:00〜10:30頃)に来院していただければ、当日夕方には退院可能です。

 ◆ 予約検査となりますので、院内で直接のお話、もしくは、お電話でご予約・ご相談下さい。

 

 
      
 ケース1 (口腔内腫瘍)

  口腔内腫瘍は、自宅でも普段見落としがちな口の中に発生し、増大傾向があれば、時間とともに採食困難と自壊、出血、悪臭、痛みが見られるようになります。早期発見・早期診断・早期治療が必要で、悪性腫瘍であれば尚更のこと、浸潤や播種や転移性の面からも早期治療が必要となります。

  このケースでは、下顎に発生した悪性腫瘍が急速増大し、CT検査によって、歯根の隙間から骨を溶かしながら下顎骨内に根を張るように侵入していました。転移は確認されないものの、周囲組織へ広がっている可能性を考慮し、下顎周囲の筋肉を含めた下顎骨片側全切除の手術を行いました。病理検査は下顎の線維肉腫でした。

 

 
      
 ケース2 (消化管異物)

  異物の誤食は、時として消化管穿孔から腹膜炎、死に至る事もある危険な出来事です。おもちゃ、ボール、糸、タオル、軍手、歯石予防ガム、骨型おやつ、竹串、鉄串、糸巻きハムの糸、ソーセージのビニル包装、口紅、髪留め、石、釣り針、包丁など、気をつけなければならないものは身の回りに沢山あります。これらを誤って飲み込んでしまった場合、もしくは持続的嘔吐がある場合は、異物の有無と現在位置を特定し、外科手術や内視鏡により一刻も早く異物を取り除かなければなりません。

  このケースでは、数日前に散歩中にお団子の串を拾い食いして以後食欲不振があり、CT検査によって、胃の壁を穿孔する竹串が確認されました。胃内異物摘出手術を行い、術後は拾い食いの再発防止をお話して元気に退院しました。

 

 
      
 ケース3 (椎間板ヘルニア)

  椎間板ヘルニア(T型)は、軟骨異栄養犬種(Mダックス、シーズー、Wコーギー、ビーグル、コッカースパニエルなど)に多く、階段・ソファー・ベッドの昇降、食卓のおねだり姿勢、抱き方の負荷によって、脊椎間のクッションの能力が低下した椎間板が破け、椎間板物質が逸脱(ヘルニア)し、脊髄神経を圧迫します。腰痛や四肢麻痺などの神経症状から、重度なものは脊髄壊死による下半身完全麻痺と排尿排便の問題が起り、生涯介護生活を送る可能性もある怖い病気です。神経の壊死が始まると24〜48時間以内に減圧手術を行わなければ治癒の可能性がほぼ無くなるとされ、発見後一刻も早く病院を受診し、即治療(内科・外科治療)が必要です。

  このケースでは、急な後躯麻痺で後肢を引きずるようになり、入院治療での絶対安静と内科治療でも悪化傾向を示し、即外科手術となりました。術前のCT検査によって、第11胸椎間の椎間板物質の突出が確認され、脊椎の上一部を切り取るヘミラミネクトミーと椎間板物質除去を行いました。術後にリハビリを行い、歩行機能を回復していきました。

 

 
        
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