木村動物病院

群馬県高崎市吉井町池1369-1
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 膵炎(犬)

 病気の概要

 膵炎とは、食物への消化液を分泌する膵臓において発生した炎症性疾患です。膵炎が起こることで、消化液の漏出による自己消化が起こり、局所および全身への傷害に発展します。中程度以上の膵炎では、早期診断と早期かつ濃厚な治療が必要であり、命にかかわる病です。慢性膵炎では線維化と萎縮が起こり、長期的な治療計画が必要となります。
 また
不適切な食事(高脂肪食、おやつ、揚げ物)が原因の一つとされており、いつもと異なる食事には注意が必要です。


 症状

 無症状なものから嘔吐下痢、食欲不振、元気消失、腹痛、虚弱化などの症状や、重度膵炎ではおびただしい嘔吐や脱水、腹膜炎による激痛と発熱、さらに併発疾患として胆管の圧迫性閉塞や胆管炎による黄疸、肝障害、播種性血管内凝固(DIC)、多臓器不全などが起こります。


 治療

 原因治療では、膵臓の細菌感染に対する抗生剤や、膵液の正常な排泄促進剤、悪循環を繰り返す蛋白分解酵素の阻害剤などを使用します。対症治療では、脱水や電解質異常の補正、嘔吐の抑制、必要であれば播種性血管内凝固に対する血漿輸血などを行います。また食事療法として、低脂肪食の長期食事管理を強くお勧めしてます。
 「単純な胃腸炎」と「命にかかわる膵炎」との違いは見た目ではほとんどわかりません。見て明らかな重度膵炎へと悪化する前に、翌日も続く食欲不振や繰り返される嘔吐は病院へご相談下さい。


 
                    

 ケース1: 膵炎(重度)

 上腹部のX線写真と解剖図(左写真)
  ※膵臓(黄色)

 膵炎と腹膜炎による不透過性亢進(左解剖図での黄色部分が、右X線図で白色強調化している)と、十二指腸内ガスがみられる。

 
                    

 ケース2: 膵炎(重度)

 エコー写真(右側横断面像)

 十二指腸(青)、膵臓(赤)、脂肪(黄色)

 膵臓(赤)の輪郭強調と、腹膜炎を起こした腹腔脂肪(黄色)の白色強調化がみられる。

 
        
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