木村動物病院

群馬県高崎市吉井町池1369-1
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 消化管異物

 病気の概要

 消化管異物は、閉塞通過障害以外にも、消化管を傷つけ壊死穿孔によって内容物が漏出し命にかかわる病即緊急治療が必要です。
 おもちゃ、ボール、糸や紐状物、タオル、軍手、棒状のガム、骨や骨型おやつ、竹串、鉄串、糸巻ハム、ソーセージのビニル包装、口紅、髪留め、石、釣り針、包丁、木片、床敷、プラスチック、プラキャップ、キーホルダー、りんご、パン、トウモロコシ芯など、気をつけなければならないものは身の回りに沢山あります。


 症状

 食道内異物では、持続的な吐き気や、食べたものそのままの吐出、唾液過多、元気消失が起こり、心臓付近の閉塞では虚脱が起こることがあります。胃腸内異物では、持続的嘔吐や、食欲減退、元気消失、腹痛が起こります。また不完全閉塞では、症状が出ないまま命の危険がある場合もあります。


 治療

 危険性異物の誤食や消化管閉塞は、時間の経過とともに消化管の壊死や穿孔し命への危険率は悪化します。異物の有無と現在位置を特定し、催吐処置、内視鏡、外科手術により一刻も早く異物を取り除かなければなりません。また、通過障害や過度の嘔吐による脱水や電解質不均衡に対して静脈内点滴を行い、摘出後も消化管の炎症や狭窄、誤嚥性肺炎などへの治療も重要です。異物の誤食歴がある子は二度三度誤食を繰り返すことが多いため、その後も再発防止が重要です。


 
                    

 ケース1: 胃内異物(胃穿孔)

 CT検査画像(上腹部横断面像)。

 誤食した異物「竹串」が、胃(左写真で肌色の部分)を穿孔し、腹膜炎がみられる。

 
                    

 ケース2: 腸内異物(腸閉塞)

 手術中写真。
 腸が異物閉塞部まで赤く変色している(左写真、指先に異物)。

 腸切開し、異物の「トウモロコシの芯」を摘出(右写真)。

 
                    

 ケース3: 胃腸内異物(紐状異物)

 手術中写真(左写真)。
 腸がアコーディオン状に折りたたまれ、赤く変色している。

 胃、腸から摘出された異物(右写真)。
 「床敷、タオル紐など沢山」。

 
                    

 ケース4: 腸内異物(腸閉塞)

 切除した腸の内面写真(左写真)。
 異物閉塞部が変色・壊死していたため腸管切除となった。

 摘出した異物「イモ類」(右写真)。
 固形物の丸飲みは危険。

 
                    

 ケース5: 腸内異物(糸状異物)

 X線造影画像(左写真)。
 腸の異常な蛇行がみられる。

 手術中写真(右写真)。
 腸がアコーディオン状に折りたたまれ、赤く変色している。

 
                    

 ケース5: 腸内異物(糸状異物)

 手術中写真(左写真)。
 腸切開し異物を摘出している。

 摘出された「糸状異物」(右写真)。
 糸状異物は、存在する腸の全長にわたり、糸切状に重度の傷害をおこす。

 
                    

 ケース6: 腸内異物(十二指腸閉塞)

 内視鏡画像(左写真)。
 十二指腸内に異物が閉塞している。

 摘出異物「何かの芯状物」(右写真)。
 十二指腸閉塞は、膵炎や胆道閉塞を合併し、命の危険性は高い。

 
        
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