木村動物病院

群馬県高崎市吉井町池1369-1
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 腫瘍(全般)

 病気の概要

 腫瘍とは、自己の細胞が無秩序に過剰増殖する状態をいいます。


 症状

 腫瘍の増大に伴って、痛み、壊死、出血、感染、機能的障害や物理的障害、全身転移、がん性悪液質(衰弱)などの腫瘍随伴症候群により生体へ悪影響を及ぼし、時に命を脅かします。


 治療

 腫瘍の進行スピードは様々ですが、早期発見であるほど治療効果は高く、早期診断と早期治療が特に重要といえます。「腫瘍の進行度」を見極め、「個々の体力」と「ご家族様の助力」から選択した最善の治療で腫瘍と闘います。


 
                    

 ケース1: 良性腫瘍と悪性腫瘍

 良性腫瘍は徐々に増大傾向を示し、悪性腫瘍では、増大傾向のほかに周囲組織への浸潤や全身転移がみられる。
 乳がんの周囲組織浸潤(左写真)と針吸引検査での顕微鏡画像(右写真)
 異常分裂によって、DNAが存在する核に大小ばらつきがみとめられる。

 
                    

 ケース2: 固形がん

 固形がんは、しこりを作る悪性腫瘍で、上皮細胞由来のものは癌、上皮以外の由来のものは肉腫に分類される。

 扁平上皮癌(皮膚) (左写真)
 血管肉腫(脾臓)  (右写真)

 
                    

 ケース3: 血液がん(独立細胞腫瘍)

 血液がん(独立細胞腫瘍)は、造血系細胞(赤血球、白血球など)に由来し、全身型の悪性腫瘍が多い。

 リンパ腫    (左写真)
 肥満細胞腫  (右写真)

 
                    

 ケース4: ステージ(臨床病期)

 ステージTは腫瘍が局所に限局している段階で、ステージU、Vは腫瘍が周囲組織やより広範囲に浸潤している段階、ステージWは遠隔転移がある段階。

 胸部肺野のX線写真
 正常(左写真) と 肺転移(右写真)

 
        
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